
外壁塗装は住まいを美しく保つだけでなく、雨風や紫外線から建物を守る重要な役割を担っています。しかし「外壁塗装の手順」をよく知らないまま業者に任せてしまうと、仕上がりに不満を感じたり、必要以上に費用がかかってしまうこともあります。実際の流れを理解しておくことで、工事がスムーズに進み、安心して任せることができます。今回は外壁塗装の基本的な手順についてわかりやすく解説します。
外壁塗装前の準備と計画
外壁塗装はすぐに塗り始められるわけではなく、まずは準備や計画からスタートします。この段階でどれだけ丁寧に進めるかによって、後の仕上がりに大きな差が出ます。
現地調査と見積もり
最初のステップは業者による現地調査です。外壁の劣化状況やひび割れ、カビや苔の有無などを確認し、それに応じた施工内容を決めていきます。その後、調査結果をもとに見積もりが提示されます。
工事計画と近隣への挨拶
工事の日程や手順が決まったら、近隣住民への挨拶も重要です。外壁塗装では足場を組んだり高圧洗浄を行ったりするため、騒音や水しぶきが発生することがあります。事前に説明しておくことでトラブルを防げます。
この準備が整ったら、いよいよ実際の塗装工程に入っていきます。
外壁塗装の基本的な手順
外壁塗装の流れは大きく「足場設置」「洗浄」「下地処理」「養生」「下塗り・中塗り・上塗り」「点検・引き渡し」に分けられます。それぞれの工程を理解しておくと安心です。
足場の設置
外壁塗装ではまず安全に作業するために足場を組み立てます。足場は作業効率を上げる役割もあり、しっかりとした施工のために欠かせません。さらに、周囲に塗料が飛散しないようにシートで全体を覆います。
高圧洗浄
次に外壁を高圧洗浄機で丁寧に洗い流します。長年の汚れやカビ、ほこりを落とすことで、塗料の密着度が高まり、仕上がりが美しく長持ちします。
下地処理(補修作業)
洗浄後はひび割れや剥がれを補修する下地処理を行います。外壁の劣化をそのままにして塗装すると、せっかくの塗料もすぐに剥がれてしまうため、この工程はとても重要です。
ここまでが外壁塗装の下準備で、ここからは塗料を使った作業に進みます。
塗装工程の流れ
塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の3段階で行われます。この重ね塗りによって外壁がしっかりと保護され、耐久性や美観が向上します。
下塗り
最初に行う下塗りは、外壁と塗料を密着させるための接着剤のような役割を持ちます。この工程を省くと塗料が剥がれやすくなるため、欠かせない作業です。
中塗り
中塗りは仕上がりの色や厚みを整えるための塗装です。見た目には完成に近い状態になりますが、まだ不完全な段階です。
上塗り
最後の上塗りで塗膜を強化し、美しい仕上がりを実現します。光沢感や耐候性が高まり、外壁全体が新品のように生まれ変わります。
塗装が完了した後には、細かい仕上げ作業や点検に入ります。
仕上げと引き渡し
塗装が終わったら、全体の確認と仕上げ作業を行います。
最終点検
施工不良や塗り残しがないかを業者と一緒に確認します。気になる箇所はこの時点で修正してもらうことが大切です。
足場の解体と清掃
問題がなければ足場を解体し、周辺の清掃を行います。最後に引き渡しを受けて工事は完了です。
外壁塗装の手順を理解しておくと、工事中に「今どの段階か」を把握でき、安心感につながります。
まとめ
外壁塗装は「準備」「洗浄と補修」「塗装」「仕上げ」の流れで進みます。どの工程も省略できない重要な役割を持っており、一つひとつが仕上がりや耐久性に直結します。特に下地処理や下塗りは見えにくい部分ですが、工事の品質を大きく左右します。今回ご紹介した「外壁塗装の手順」を理解しておくことで、業者との打ち合わせや工事中の確認がスムーズになり、安心してリフォームを任せることができます。大切な住まいを長持ちさせるために、正しい手順を意識した外壁塗装を検討してみてください。
